あとちょっと僕に勇気があれば

は〜い、ねぎやたまねぎを朝に食べてしまった場合の対処の方法を知りたいしょうじんだよ。歯磨きしても口の中のねぎの匂いがなくならなんだよ。その日一日中ネギ臭を放ってるよ。誰も近寄ってこないから少し寂しいね。


今日ちょっとビールが飲みたかったので近くのコンビニにぶらりと買いに行ったんだ。ふと飲みたくなる日っていうのがあるんだ僕は。つまみも一緒に買おうと思ったんだけど給料日前で財布にも心にも余裕がなかったので買わずビールだけにとどめておいたよ、えらいね僕は、そうすることで一本ビデオを借りることが出来るわけなんだね。未来の自分の幸せのために我慢さ。ビール一本を持ってレジに向かい財布を取り出したんだ
「ご一緒に竜田揚げはいかがですか?」
とふいにレジで言われたよ。コンビには殺伐とした雰囲気をかもし出しているところでそういった会話がなされないものと思っていたんだ僕は。「ご一緒に●●●はいかがですか?」というのはファーストフード店だけだと思っていた。突然の問いに正直焦った。そして
「えっ、い、い、いらない」
とどもりながら返答してしまった。予想外のことがおきても対処できるようになりたいと思った。というかビールを飲んでいる今僕はとてつもなく竜田揚げが食べたいんだよ、それを考えてくれて店員は言ってくれたのかも知れない。もしかして僕のことをいつも陰で見てたのかな、そして「ビールだけじゃ絶対おつまみが欲しくなるわ。恥ずかしいけど言うしかない」と思って勇気を出して言ってくれたのかもしれない。かわいいやつめ。それともコンビニに行くといつも店員の顔など見ないので「いっつも私の顔を見てくれないのね、私はいつも見てるのに。ねぇ私を見て」と思って勇気を出していったのかもしれない。かわいいやつめ。普段ならコンビニの店員の顔など見ないのだが今日は思わず見てしまったしな。かわいかった。恋に落ちた。今まで君の気持ちに気づけなくてごめん。

いま会いにいきます